ロードバイクやマウンテンバイクに興味を持ってアンテナをはっていると「プロショップ」という言葉をよく見たり聞いたりするようになります。
この「プロショップ」という言葉に何か違和感を感じませんでしたか?この点についてお話します。
わかりました。
しっかり学びます。
自転車業界では一般的には「スポーツサイクルを専門に取り扱う自転車店」のことを「プロショップ」と呼んでいます。
「プロ+ショップ」なのですが他の業種で使われているような意味での「プロ」ではありません。
プロの自転車競技者を相手に商売をしているからプロショップというわけではありません。
元プロの自転車競技者やメカニックがやっているショップだからプロショップというわけでもありません。
自転車整備の国家資格者がいる店がプロショップでというわけもありません。
もともと自転車の整備に関する国家資格がなく、自転車技士および自転車安全整備士という民間団体の資格制度があるだけです。
そのため、サイクルショップを営業するために必須の資格というわけではありません。
というわけで「プロショップ」を名乗るのに何の制約もありません。自称「プロショップ」というのが現実です。
プロフェッショナル【professional】
①専門的。職業的。
②専門家。職業としてそれを行う人。プロ。⇔アマチュア。
広辞苑第7版デジタル版より
広辞苑の通り「プロ」とは「職業として」おこなっているというのが本来的な意味です。もっと噛みくだいていえば「その道でご飯を食べている人」というのが一般的な認識でしょう。
それなのに自転車業界だけ取扱商品のジャンルで限定して使用されています。
ママチャリしか取り扱っていなくても子供用の自転車しか取り扱っていなくてもそれを職業(生業)としていれば立派なプロショップなはずです。
「取り扱う自転車がスポーツサイクル」=「プロショップ」というのは、「プロ」という言葉の使い方として違和感を感じてしまいます。
しかし、実際にはスポーツサイクルを取り扱っている店のことを「プロショップ」とよんでいます。
なぜこんな状況になっているのかは私にもよくわかりません。
しかし、結果的に「プロショップ」と聞くとあたかも「技術あり!」「初心者お断り!」のような表現にもとれてユーザーに誤解を与えいるのは事実です。
もちろん技術面で自信がないとプロショップなんて標榜しないでしょうが、なかにはプロショップといいながら整備技術が???なショップを私自身も実際に見てきました。
別に「プロショップ」という表記が悪いわけではありません。そもそもプロじゃないサイクルショップなんてありませんから。
過度に「プロ」という表記を信用して期待してもいけません。また、初心者を相手にしないというわけではないので敷居が高いわけでもありません。
おそらくシティサイクルしか取り扱わないショップと区別してもらいたかったからなのでしょうか。
スポーツサイクルを取り扱っているというだけで、「プロショップ」と称している現実があります。
「プロショップ」を標榜しているからといってショップの技術レベルの判断基準としては役に立ちません。
また、決して「初心者のお客さんお断り!」という意味ではありません。
技術も含めて本当にプロショップなのか?しっかりと自分の眼でみて判断しましょう。
たしかに「プロショップ」といわれると「ガチな人」しかダメみたいに聞こえますね。
わたしのような小心者の入門者や初心者は「プロショップ」には入りづらいです。
実際のところ自転車業界に整備のプロはいたとしても販売のプロ(専門家)がいるショップはまずいないという印象です。