ロードバイクのそれぞれの部分に名前と役割があるので少しずつ覚えていきましょう。
今回はひとまずロードバイクを選ぶ際に知っておいた方がよいものだけにしました。
細かいろころは乗っているうちに自然に覚えていきます。
わかりました。少しずつに覚えていきます。
ロードバイクは、より速く、より遠くへ走るために、走るために必要な機能以外のものはそぎ落とされています。では、走るために必要なものとして残ったパーツとはいったい何なのでしょうか?
そのパーツの機能と役割を理解することがロードバイクを選ぶにあたっての基礎的な知識となります。また購入後のメンテナンスやパーツのグレードアップをする際にも必須の知識になります。
完成車を選んだ場合は、すでにパーツが組まれていて、名称や役割を知らなくても走り出すことができます。
しかし、乗り出してからトラブルが生じた場合に自分で対処できるようになっておかなければ帰ってこられません。
具体的には、パンクしたときのチューブ交換、ポジションの微調整、ワイヤーのテンション調整などは自分でできるようになっておく必要があります。
そのためにも、基本的なパーツの知識や役割は知っておく必要があります。
詳しくは、パート2「初心者がロードバイクを自分で選ぶための基礎知識」やパート10「メンテナンス」で順に知識を付けていきます。最初は下記の内容ををつかむ程度で十分です。
フレームはロードバイクの乗り味を決めるもっとも重要なパーツになります。
また、自分の身体に合ったフレームサイズを選ばないと適正なポジション(乗車姿勢)がとれません。そのため、サイズ選びがとても重要です。
フレームの素材や用途ごとの適性や形状など、知っておくべきことがたくさんあります。そのため、フレームについては次の章で詳しく説明します。
駆動・制動・変速に関するパーツをコンポーネントもしくはコンポといいます。オーディオのコンポと同じように互換性があれば自分の好きなパーツを選んで組むことができます。
通常はメーカーごとに複数のグレードが展開されています。基本的に同一メーカーであればグレードが異なっても交換できるように互換性をもって設計されています。
しかし、同一のグレードグループで一定の性能が出せるように設計されているためなるべく同じグレードで統一した方がよいでしょう。
現在、各メーカーのトップグレードには電動シフトチェンジがラインナップされています。初心者には高額なため厳しいですが、予算がある人でレースやブルベなどのロングライドを考えている人は検討してみるのもよいでしょう。
完成車を購入した場合にアップグレードの効果がもっとも感じやすいといわれているのがタイヤとホイールです。
理由はペダルを回した推進力を直接路面に伝えるパーツであり、グレードによって性能差が大きいパーツだからです。グレードによる価格差も大きく、なかには数十万円するものもあります。
どちらも上体のポジション出しとハンドリングをつかさどる重要なパーツです。
ステムはハンドルとフォークを固定するパーツですが、ハンドルの前後位置を調整する役割を果たします。またGPSナビゲーションやサイクルコンピューターなどの設置場所になります。
サドルは単に上体を支えるだけでなく、ペダリングの起点となる重要なパーツです。高さだけでなく前後位置も微調整できます。
ポジション出しの肝となるながサドルの位置です。ポジションとは乗車姿勢のことで数mmサドルの位置が動くだけで力の伝わり方が変わってきます。
サドルは身体と接触し体重がかかる部分でありとても繊細なパーツです。「サドル沼」という言葉があるように自分に合ったサドルを探し続ける人もいます。
シートポストはサドル高とサドルの前後位置を決めるパーツです。フレームとともに路面からの振動を吸収する役割もあります。