次の3つのステップをふむことでロードバイク選びの失敗を回避することができます。
まずは3つのステップを大まかに理解して、それから各ステップをみていってください。
わかりました。3つのステップをしっかり学びます。
ロードバイクを手に入れて何をするのか、どんな使い方をするのかを明確にする
その使い方にあったロードバイクがどんな種類のロードバイクでどの程度のスペック(性能)が必要なのかを知る
ロードバイクの種類と必要なスペックからあなたに必要なロードバイクとその予算が明確になります
ロードバイク以外にウェア・アイテム・メンテナンス用品なども必要ですのでそれらも含めた総予算を計算しましょう
最終的な予算と購入資金に差がある場合は妥協して買わないことです。なぜなら、これが失敗する一番の原因だからです。
早く欲しいのはよくわかりますが妥協してスペックを落として買うと必ず後悔します。我慢して資金を貯めるか、借り入れるなどして、スペック(性能)を落とさないことが重要です。
計算した予算と購入資金に差がある場合にスペックを落とさず購入する工夫については4-4で話しています。
それでは各STEPを順にみていきましょう。
「ロードバイクを買う前に使い方をハッキリしよう」というのがSTEP1です。
具体的にどんな使い方をするか決まっていますか?
ロードバイクが欲しくなったからといって急いで買ったり、妥協して購入するのは本末転倒です。
なぜなら、せっかくロードバイクを購入しても、あなたのやりたいことが満足にできないかもしれません。
もし、せっかく購入したロードバイクがやりたいことを性能的に満たしてくれないのであれば、そのロードバイク選びは失敗です。
すぐに乗らなくなり、粗大ゴミになるか、スペースを占有する高価なインテリアになることでしょう。
こういった失敗はロードバイクでやりたいことがハッキリしていれば防ぐことができます。
ロードバイクの「使い方」を明確にして、「使い方」に必要なロードバイクの性能を調べればよいだけです。その上で、その必要な性能を満たすロードバイクを購入すれば失敗はしません。
つまり、ロードバイクを選ぶ前にまずは「使い方」をハッキリさせることが重要です。
ロードバイクを始めたいと思うきっかけは、人それぞれです。ただ単に格好よいからでも、痩せたいからでも、健康志向でも、弱虫ペダルなどのマンガやアニメに影響されたからでも、なんでも良いでしょう。
きっかけは使い方をイメージしてもらうために重要なのでいまいちど思い出して欲しかったのです。
こちらの質問にすぐ答えられない方は、もう少し検討してから購入した方がよいです。
使い方をハッキリさせてより使い方に合致したロードバイクを購入することにより、性能面で快適に走ることができ、また過剰なコストを払う必要がなくなります。
レース、イベントライド、フィットネス、通勤・通学、自転車旅行、ポタリング(自転車散歩)、ファッションアイテム、カスタム、カメラやグルメなどの他の趣味と組み合わせて使うetc
「しまなみ海道を走りたい」「琵琶湖一周をしたい」「ツール・ド・○○にでたい」「○○ヒルクライムにでたい」など具体的な目標があるかたはイメージしやすいでしょう。
しかし、ロードバイクが漠然と欲しいという段階で、購入後の使い方を具体的にイメージをするのは意外に難しいかもしれません。
できれば、購入後すぐの使い方だけではなく将来的な使い方も含めて考えてみて下さい。
以下は、具体的なイメージが沸かない場合に、検討して欲しい内容の例です。
私の場合は、健康志向とダイエットですね。
いずれは先輩や師匠のチームの方ともいっしょに走りたいです。
きれいな景色やおいしいグルメも楽しみたいです♪
実際にロードバイクを購入したあなたがどんな走り方をするのか具体的にイメージできたでしょうか?
具体的にロードバイクを使用しているイメージできれば、どんな種類のロードバイクを選べば良いかしぼれてきます。
複数イメージした方もいるでしょう。もちろん工夫次第で一台ですべてを兼ねることが可能ですが、メインで使用する用途に合わせるか、もっとも性能が必要とされる用途に合わせて選ぶことになります。
ロードバイクをやるぞ!と意志が固く、高額なインテリアにならない自信があるのであれば、1台目から自分が最も良いと思えるロードバイクを購入してください。
ロードバイクだけを購入してもそれだけでは楽しむことができません。
その理由は、安全・快適に走るには不完全な状態だからです。また、使い方に応じて必要なアイテム・ウェアなどもリストアップしましょう。
たとえば、本格的にロングライドを始めるつもりならサイクルウェアやトラブルに対処するための携行品は一通りそろえないといけません。
輪行(鉄道に自転車を積み込んでおこなう自転車旅行)が目的の場合は輪行用のバッグが必要です。
私はいままでロードバイクを始める方を何人も見てきました。ほとんどの人は少しでもよいロードバイクを買いたいと思い予算ぎりぎりでロードバイクを購入します。
ロードバイクを知れば知るほど、見れば見るほど、少しでもスペックの高いロードバイクが欲しくなるが人間の性です。
それで、予算めいっぱいのロードバイクを購入するため、アクセサリー、アイテム、ウェアを買う余裕はもちろん、ロングライドに出かけるための費用や輪行のための交通費や宿泊費がなくなってしまいます。
結果的に、安全や快適に走行するために掛けるお金がなく、無防備な状況で走りだしてしまうのです。ですから、ロードバイクを購入する前に、ロードバイク以外にかかる費用についても知っておく必要があります。
次は、やりたいことからロードバイクに必要なスペック(性能)を確認します
ロードバイクの「使い方」がハッキリすれば、その「使い方」に必要なロードバイクの「スペック(性能)」がわかるようになります。
その適正な「スペック」を著しく下まわるロードバイクならば、やりたいことが満足にできないロードバイクということになります。
ただし、初心者がいきなり適正なスペックをわかりえるはずもなく、ロードバイクをある程度詳しくないとどんなスペックが適正なのかわかりません。
ロードバイクについて何も知らない人がいきなり「スペックの知識」といわれても・・・・
ロードバイクが欲しくなってからじっくり学ぶのはせっかちな人には難しそうですね。
そう、知識をつけずにすぐに買って失敗してしまうのです。
クルマやバイクのように教習期間もなく、ルック車なら手頃な価格からあるので、欲しいと思ったらすぐに買ってしまう人が多いのです。
あせらず知識をつけてから選ぶようにしましょう。ロードバイクの経験者やメンターとなる人がいる方は相談するとよいでしょう。
仮に相談相手がいなくても、パート2「初心者がロードバイクを自分で選ぶための知識」の「2-5 ロードバイクのスペックの読み方」 に出てきた内容ががわかるようになっていれば、どんなロードバイクを選べばよいのかある程度の見当はつくようになります。
価格差が生じる理由についても、同じパート2の「2-1 ロードバイクの価格の違いはどこから来るのか?」 に書いています。
読んでない方はぜひパート2「初心者がロードバイクを自分で選ぶための知識」を読んでみて下さい。
『この「使い方」するのであればこの「スペック」が必要である』というような画一的な公式はありません。この点に関しては主観的な部分が多く、人によって勧める適正なスペックも異なります。
そして、エントリーグレードのモデルであってもプロの選手が乗れば、初心者が最高のレースバイクに乗ったとしても、とうてい敵わないということをよく認識しておくことです。
結局のところ、ロードバイクは人力で走る乗り物なので乗り手の運動能力にゆだねる要素が多分にあるということです。
それをふまえた上で、「あなたに適正なロードバイク」とは、「使用者の体力」、「使用目的」、「コスト面」の3つの側面から適合していなければいけません。
しっかりと情報収集をし、知識を得て、どんなロードバイクが自分にふさわしいのかを自分で判断できるようになりましょう。
スペックも一通り学んで知識がまったくなかった私もずいぶんわかるようになりました。
フレームはカーボン、コンポーネントは105にします。
最後のSTEP 3です。ここまで来れば、急いで妥協して買うことが失敗する原因になることがもうわかっていることでしょう。
「使い方」=「適性スペック」=「予算(適正価格)」となります。
「ロードバイクの必要なスペック」がわかれば、その「スペック」を満たすたロードバイクを手に入れるのに「どの程度の予算が必要なのか」がわかります。
「必要な予算」は、あくまで概算になりますが、その概算額を著しく下まわる場合はやりたいことに不満が出る可能性が高いと予想できます。
また、「必要な予算」がわかれば、その段階でのあなたの「購入資金」との差額がハッキリします。例えば、「必要な予算」を計算してみたら30万円だったが、「購入資金」として予定していたのは15万円でしたというようなケースです。
金額的に妥協して購入すると「失敗」という2文字が待っているとわかれば、あわててロードバイクを購入することもしなくなります。
「必要な予算」と「購入資金」の差額分について、「貯まるまで待つのか」or「借りるのか」といった判断もしやすくなります。
ロードバイクは他のスポーツと比べてそれほど維持費はかかりません。
しかし、最初にまとまったお金がかかります。それが若い学生の方が少ない理由になっています。
ロードバイクの使い方から必要なスペックがわかり、必要なスペックから必要な「ロードバイクの予算」がわかりました。
ロードバイク以外にもアイテムやウェア等たくさんそろえるものがあることもわかりました。それらを合計したものがあなたがロードバイクを始めるにあたって必要な金額になります。
実際にあなたがロードバイクを始めるにあたって必要な予算額を計算してみて下さい。
ロードバイクを始めるにあたってロードバイク以外に必要な必須のアイテムなどについては、パート5 「ロードバイク以外に必要なもの」 で詳しく話していますので、こちらもまだみていない方は読んでみて下さい。。
カーボンフレームで105(イチマルゴ)の完成車の場合は、定価で20万円~30万円ぐらいのようですね。
アイテムやウェア代等は余裕を持って10万円ぐらいみておけば大丈夫でしょうか。
あとは色とデザインですね(笑)